
地域コミュニティ活動をハックしよう!と思ったわけ①
自治会・町内会なんて大変そう!
PTA、町内会、自治会、地域コミュニティetc…
少子高齢化、人口減少、社会の変化によって、自治会・町内会の在り方についても見直しをしなければ持続できないだろうなと思います。
総務省
鹿児島市
私自身、小さい頃は、周囲の大人が
「あー、来年は役がまわってくる・・。」
「あー、やっと役が終わった!」
など、子供ながら「仕事以外の地域の事って大変なんだな。」というネガティブなイメージがいろんな任意団体の「役」についていました。
「小さな共同体から早く抜け出そう。」という考えを持ったまま、大学卒業後に地元を出で、
皆が就職活動に勤しんでいる中、「とりあえず、海外にでて、知見を広げよう。」という本当に具体的な目標もなく、ぼんやりとしたまま日本から逃げ出すという行動にでました。
その後、友人の生まれ故郷である島に行き、半年で150万円程の資金をアルバイトで貯め、無事にロンドンで生活をすることができました。
稼ぐために、知り合いのいない離島へ
島でのアルバイトは、島のサトウキビをトラックに乗せ精糖工場へ運ぶアシスタント。それと、夜は居酒屋でホールのお仕事。
半年間朝から晩まで働きづくめでしたが、だーれも知らない環境、そして離島という本土とは異なる環境で働く経験ができました。
生活拠点は友人の実家の離れ。
島に行った段階で、ロンドンの語学学校の入学は申請済みだったので、あとはお金を稼ぐだけという状況に自分を追い込みました。
島の第一印象は、綺麗な海と、どことなく昭和な雰囲気。
何より人が優しく、狭いコミュニティでみんな知り合い。
声をかけてくれる方や、飛び交うちょっと何言ってるかわからない方言。
たまに発生する喧嘩や囃子。
島唄とフィリピン人のお姉さん。
カラフルな魚と、静かに風にゆれるサトウキビ。
凛と咲くえらぶゆりの花。
カオスの中に、人間らしさが詰まった空間は、鹿児島本土では味わえない空気感で、どこか懐かしく、自分の祖父母が生活してきたであろう田舎のコミュニティを少し感じることができました。
自治会・町内会に助けられた
ロンドンで1年の語学留学後、留学費用をためるためアルバイトをさせてもらっていた島の役所で、地方公務員の一般行政職という仕事につきました。
行政にいると、地域の町内会長さんに様々なお願いをしたり、
災害調査、空き家調査、移住者の対応、時には花植えを一緒に。
また、自分が住む集落においても、班長や、災害調査、祭りの運営などを集落メンバーとして参加することで、「絆」が生まれて、そこに参加する楽しさも理解できるようになりました。
小さな島だからこそ、周囲の人と程よい距離で関係を持ち、時には酒を酌み交わし、時には真剣に語り合い、そんな生活が心地よくさえ思えました。
知らない土地で生活する中で助けられたのは、自治会・町内会があったことも大きいです。
地域情報化・地方創生・DX
私は13年間離島に住みましたが、一番大きかった仕事は、地域情報化の仕事。
そして、これまで大きな意見対立もなくすすめてきた仕事でしたが、意見が二分する状況になります。
それが、地域情報化の仕事。
自治体で元々公営のケーブルテレビを運営していましたが、地上デジタル放送の開始と、今後の情報インフラの高度化などをどうすすめるかというのが大きな課題でした。
廃止論、賛成論、様々な人の意見を聞きながらすすめてはきましたが、自分の中で思っていたのは
「デジタル化は間違いなく産業革命ほどのインパクトをもっている。」という事。
事業化に向け、様々な本を読み漁りました。
通信会社やコンサルトのやりとりも多忙を極め、家に帰る暇もなかなかないまま島内に光インターネットとケーブルテレビの高度化をすすめました。
それまで、ADSLしかなかったので、アップロードが遅く、情報のやり取りが不便でしたが、光インターネットが整備されたことで、未来の可能性は広がりました。
整備を終え、多くの家庭にFTTH方式で光が使える環境ができ、今後、様々な政策で高度に利用していく下地ができたことは自分にとっても大変いい経験となりました。
県内初のフレッツ光ネクストの導入、2つの補助事業の活用ということで、自ずと会計検査もすぐにあり、必死で対応し、十分に寝れない1月も今じゃいい思い出です。
人事異動で、それらの情報通信基盤の高度活用のため、企画部門に移り、地方創生、雇用、移住、特産品などの業務を任され、情報発信からイベントまで多岐にわたる仕事をさせてもらいました。
仕事をする中で、意識していたのはやはり、どうやってICTを活用していくか。
少ない人材で、短期間で、効率的にというのを常に考えて、新しい情報技術を積極的に取り入れ、トライアンドエラーで取り組んできました。
必要なのは、マネジメントという能力。
民間ではICTを活用した効率化はすでに進んでいたけれど、公務員制度や法律、技術の壁など障壁も多く、できることできないことの判断がけっこう大変。
当時、自治体EAなどの考え方もありましたが、なかなか自身の職場環境に導入するための壁も高く、できるところから少しづつ変えていくスタイルに。
総務省
コロナ禍におけるDXの後押しもあり、2021年になって、やっとデジタル庁がスタートしました。
中小企業も、小さな個人事業者も、いまじゃDXは避けてとおれない状況になっています。
また、「地方創生」という考え方が広まり、将来人口や消滅する地域など、日本が抱える課題が顕著になり、地方が自ら考え、どう取り組むかという課題を突きつけられます。
まち・ひと・しごと創生「長期ビジョン」「総合戦略」「基本方針」
人口急減・超高齢化という我が国が直面する大きな課題に対し、政府一体となって取り組み、各地域がそれぞれの特徴を活かした自律的で持続的な社会を創生することを目指します。
総務省
人口減少を克服し、将来にわたって成長力を確保し、「活力ある日本社会」を維持するため、
「稼ぐ地域をつくるとともに、安心して働けるようにする」
「地方とのつながりを築き、地方への新しいひとの流れをつくる」
「結婚・出産・子育ての希望をかなえる」
「ひとが集う、安心して暮らすことができる魅力的な地域をつくる」
という4つの基本目標と
「多様な人材の活躍を推進する」
「新しい時代の流れを力にする」
という2つの横断的な目標に向けた政策を進めています。
これまでも、自治体は、自律的で持続的な社会を創成するという考えで様々な事業に取り組んできたかと思いますが、RESASなどのより具体的な数字を読み解くと、「今までの仕事のやり方ではだめだろうな」という漠然とした物足りなさと、世界と社会の大きな変化を感じました。
また、本を読み漁る日々。
中でも、木下斉さんの本を読み漁り、周囲の同僚や先輩、後輩に読んでもらい感想を聞く。
自分達の自治体で何ができるか?など地域の方とも酒をのみながら語りました。
また、県内のまちづくり先進地に足を運び、様々なプレイヤーの方の話を聞き、自分達が何ができるかを考え続けました。
自分が担当する業務から、空き家活用、特産品開発など、あーでもない、こーでもないと地域のプレイヤーとなる民間事業者の方の後押しになるよう動いてみました。
そいうった仕事の中で、どうしても必要なのがICTの力。
どんな分野のどんな仕事でも、ICT技術に頼らざるをえない。
GAFAMが世界で力をもち、様々な優れたサービスインフラを生み出し、それを利活用している私たち。
それらを利活用できなければ埋もれてしまう現実。
逆に、利活用しながら考えることにリソースを注げるというのも現実。
いわゆる「単純作業」や「ルーティン」などを自動化したり、AIなどに判断してもらったり、可能性は無限大。
まずは、インフラが島に整ったことで、それを利活用する次の世代にどんどん帰ってきて、頑張ってもらえれば、地域はどうにか維持できるのではないか?と思い、それはその世代に任せようという気持ちになりました。
あれ?自分の生まれ育った地域ってどうなってた?
ふと思ったのが、自分が生まれ育って、早くでたいなぁと思っていた自分の地域の状況。
本土の市内にあるけれども、市街化調整区域で、光インターネットも届いていない地域。
「ネットも使えない、家も立てづらい、人も減っている、市内なのに・・・。」
地元の友人から聞くのは、そんな地元の衰退していく状況。
そんな地域に、自身の体調のこともあり、公務員を辞め、戻ることを決意し、最初に取り組んだのがコーヒーと地域コミュニティ活動でした。
